こちらの記事は、弊社が参加する「日本を磨く会」で
日本全国の清掃業者向けに発行している会報
「日本磨き合い通心」に掲載頂いた内容となります。
弊社では、毎月清掃業者様向けのお役立ち情報として
今回のような技術的な事など発信しております。
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結婚式場のソファーと椅子のクリーニングです。
原因は定かではないのですが、『シミを改善したい』とのご要望です。
今回は、現地調査はなしで、画像とメールのみでお見積もりし、現場施工となりました。
ソファーについては、何かのこぼしジミかなぁ、何とかきれいになるだろうなぁという印象でした。

(ソファー洗浄前)

(チェア洗浄前)
そして実際の現場施工です。
結果としては、ソファーは何とか
(途中いろいろ心配なタイミングがあり・・・)
綺麗になりましたが、椅子のシミについては全く変化なしでした。
(シミ以外の全体張り生地が、もとがだいぶ黒ずんでいたらしく、すっかり白く明るくなっていました)
年に2,3回くらいこのようなケースあります。
まずは、濡れ雑巾で触ってみて、雑巾にシミが移るか、水溶性のシミかどうか、チェックしてみました。

(ソファーしみチェック)

(チェアしみチェック)
ソファーはまあまあな現象でしたが、
椅子については、シミが移ったというより
は、表面の汚れが移ったのかなという感じで、ますます怪しさが募りました。

(ソファー洗浄前)

(ソファー洗浄後)
ソファーも椅子も基本的な流れは同じく
①除塵
②シミ抜き剤を全体的に噴霧
③少し時間を置く
④洗剤噴霧
⑤ブラッシング
⑥すすぎ
⑦ダメ押しのバキューム
洗浄後、ソファーについてはなんと、
当初見えていたシミとは別のシミが現れたではありませんか。
作業中はすぐには気づかず、消え切らないシミだなぁと思っていたのですが、
画像チェックしていて気づきました。
シミのカタチが変わっているのが分かると思います。
これまれにあります。
濡れるとシミが見えてくるタイプ
(又は一度洗浄シミ抜きしても見えてくるタイプ)です。
経血シミがわりとこうなるのではないかと思います。
追加のシミ抜きとして、アンモニア水をシミに噴霧して、
少し時間を置いて、その後過酸化水素水を噴霧してみました。
たまたまか、スプレイヤーの問題なのか、
やはりなのか、噴霧直後に泡が発生した様に感じます。
血液のシミ取りによくある現象です。
それでも結果はしっかり消え切らないのですが、
このタイプは完全乾燥すると目立たなくなるので、
特別にドライヤーで部分的にですが乾燥させて様子を見てみました。
その結果、運よく目立たなくなりました。
椅子については、シミの箇所が凹んでいたので、
恐らく、何か重たいモノを長時間置かれていて、
そのモノの色移りではないかと、
この手の塗料のシミ抜きは難しい旨をお客様にご説明しました。
ソファーは引き続き使用してもらえるくらいの仕上がりになったのではないかと思います。
椅子については残念な結果でしたが、
お客様も納得、喜んで頂けました。
せっかくご相談頂いた案件ですので、
きっと難しそうだなかと予想できても、
120%のパフォーマンスでお答えしたいところではありますが、
どうしても解決できないケースもあることは事実。

何もせずに、買い替えや張替えなどの
高額な手段を選ぶことに踏ん切りが付かないお客様の気持ちも分かりますので、
最終的には、(シミが消えなかったとしても)納得、理解してもらえる(事実が分かった)ことも、
お客様にとっては良かったのかなとも感じています。
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